越中の大昔(地形・アイヌ語)

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「越中の大昔(地形・アイヌ語)・間方徳松・1981年」

を読んで気になった点をまとめてみます。

(1) いわゆる「縄文人」と呼ばれる人々には2つの人種があるということが
近年DNA遺伝子調査によってわかってきました。

富山県には北の縄文人の居住していたようです。

で、この「北の縄文人」は現代北海道に住むアイヌと同じ民族であったことがわかってきました。


北海道には「~内」「~別」という地名が多くあります。
河川、沢(小さな河川)という意味です。

富山県においてそれに対応するのが、
「~部」(=大きな河川という意味か)・・小矢部、黒部など。

# 北海道にも長万部、厚沢部など河川を「部」で表す地名があります。

「~波」(=小さな沢という意味か)・・・宇波川(氷見市)、砺波、江波(砺波市)、井波(南砺市)など。

宇波とは縄文語で「~がある川」という意味。アイヌ語でいうところの「ウンナイ」だそうです。

縄文時代は「なんとかウンナミ」という地名だったものが、
頭の「なんとか」の部分が取れて「宇波」となったようです。

# これまで、砺波、井波、江波といった地名の由来を大和言葉で
# 無理やりを解釈しようとしていたため
# 現在でも納得できる地名の解釈ができずにいます。
#
# 縄文時代から富山県には人が住んでいて、
# 弥生人と縄文人との交流もあったのですから
# 今後、大和言葉で解釈不明の地名は、縄文語での解釈を試みていくべきでしょう。

恐らく縄文語の北海道方言では沢のことを「nay」と呼び、
縄文語北陸方言では「nam」と呼んだのではないでしょうか。


(2) 能登半島にも縄文語(現代アイヌ語で解釈できる)地名、言葉がたくさんある。

・トヤン高原(石川県穴水町字前波)
※トヤン=「向こう」という意味

・シャク崎(能登半島の最北端)
※シャク=「夏」という意味。
北海道の積丹と同じ。夏の間だけ暮らす村があった。

・「アエノコト」・・・奥能登のあえのこと(無形文化遺産)
※アエ=「食べ物」の意味(アエップ;aep=アイヌ語)

「アエ」は日本語に取り入れられ「餌(エ)」や、贈り物を表す「饗(アエ)」などの語源ともなっている。


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toidegelato

弥生時代の北陸を統治したお諏訪様と諏訪信仰。北方系縄文人と南方系縄文人の違い。北陸における弥生時代のクニ、縄文から弥生への移行過程などに特に関心あり。