北陸の大昔(アイヌ語のふる里)

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「北陸の大昔(アイヌ語のふる里)・間方徳松・1983年」

を読んで気になった点をまとめてみます。

(1) 富山県方言に見られる語尾
「~や、さかい。」(=~だからね。)

「~や、わい。」(=~です。)

といった言葉は、縄文語由来。


言語学上も日本各地の方言の分化の程度は
1万年以上分ほどに分かれているとわかっている。

# 弥生人が日本列島に広まってからの1700年弱の程度では、
# 津軽弁~富山弁~薩摩弁のような互いに意思疎通が行えないレベルには
# 方言は分化しない。

富山弁は1万年以上の歴史があり、縄文人の言葉の雰囲気を残しているのかもしれない。


(2) 北陸で多く見られる曳山、山車は、縄文時代の神様を降臨させるための祭礼の名残

高岡御車山、城端曳山、能登のデカ山など
北陸で多く見られる「ヤマ」を使ったお祭りは縄文人由来だという。


神社に社殿が建てられるのは飛鳥時代以降。
それ以前は、巨木のもとで祭事を行っていた。

氷見市では現代でも社殿のない神社で祭事を行っているとのこと。
(雑誌「氷見春秋」に書かれているとのこと)

戸出近郊でも江戸時代頃までは諏訪社(お諏訪様)では、本殿、拝殿は無く、
杉の巨木が信仰対象でした。


古代(古墳時代以降か)の祭事は
巨木の近くに築山(土を盛ったもの)を作って執り行われた。

天に届くくらいの高さだと、神様が降りてきやすいという意味で
高いほど貴重なものとされた。

※神様とは、人間を創造したといわれる天界にいる雷の神「カンナカムイ」か。


これも、二上射水神社に残る築山行事などを考慮すると、その通り。

正しいと思う。


(3) その他

その他、私には真贋が判断できないが気になったことをメモしておく。

・「加賀」の語源は北方系縄文語(アイヌ語)の「カガ」。漁労と関係あるらしい。

 北海道の弟子屈(テシカガ;梁;ヤナを使って漁獲する岸の上)と同じ。

 「カガリビ(篝火)」も、元々は漁猟のための火だから「カガ」なのかも。

・氷見市の「有磯」海岸の「磯」は縄文語由来。

 アイヌ語;イソンクル=狩人。イソノアシ=狩漁。

→ 「磯」イソ、イソペ=優れた狩漁場。

・「ヒラ(平)」という地名が日本に多い。たいらな場所ではなく山に多い。

  平沢、平の山、平(以上、五箇山)、比良(能登)など
  縄文語(アイヌ語)の「崖」という意味。

・「越中おわら節」の「おわら」の由来・語源は
  アイヌ語の「オアラ」(=「とても」という意味)で解釈できる。

  (例:「オアラ、ピリカ」で「とてもキレイ」という意味とのこと。)

・「オイの間」・・・いろりがある部屋。

 オイとはアイヌ語で「火床」を指すとのこと。

・能登=ノット(「岬」の意味)

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toidegelato

弥生時代の北陸を統治したお諏訪様と諏訪信仰。北方系縄文人と南方系縄文人の違い。北陸における弥生時代のクニ、縄文から弥生への移行過程などに特に関心あり。